「日本のラーメンは安すぎるかどうか問題」から経済学を学ぶ #04

3ー2 利益の行く先

企業や飲食店の利益が出てくるようになったら

その利益はどこに行くのだろう、と考えてみたことがありますか?

※ここでいう利益とは継続的なもの。例えば1年目は毎月+10万円の利益だったのが、2年目には毎月+100万円得れるようになった。などの規模的なもの。

よく株式会社は株主のものだと言われたり、利益は株主に還元するものだのような話はよく聞くだろうか。

利益の使い道としては、大きく次の4つが考えられる。

1、さらに売り上げや利益を伸ばすための設備投資

2、従業員のベースアップやボーナス

3、株主への配当

4、消費者・顧客への還元

勿論、借金の返済などいろいろな用途は考えられるが、私がまず思い浮かんだのはこの4つだ。

4、消費者・顧客への還元

上記3つについては言わずもがな、なのだが

先に4の消費者・顧客への還元について述べたい。

私は最初これは普通に考えられることだと思っていた

…つまり考えてるうちに、これはあまり無い、良くない事なのではないか?

と考えたのである。

ここで言う消費者・顧客への還元と言うのは

簡単に言えば、「たくさん売れる、たくさん利益が出る」から「商品を安くする」というようなことである。

初めは高いサービスや商品でも人気が出てきたり、時間が経ってきたりしたときに、手が出やすい値段になっていくこと。

こういうことは、皆さんもよく経験する事だと思う。

ただ次にイメージするような事は、これとはロジックは別なのかも。

例えばだが、すごい儲かってる八百屋さんにあるとする。もともと商品の単価は安いのだが利益を商品に充てて、10円でも20円でも安くするようなイメージ。

なんとなく儲かってるお店はこういうことを行う可能性もあるのかなと思っていた。ただ、経済的に考えると、利益を価格に充てて値下げをして、消費者に還元するのは、あまり良くないんではないかと考えたのだ。

もちろん調べると、利益を価格改定につなげるという選択肢もあるようだが。
それに恒常的に値段を安くするのはなくとも、還元セールのように一時的にセールをする事は大いにある。

→物価の話、インフレ

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