新しい学びと歴史を学ぶこと

新しい学びや発見は、私たちの知識の地平を広げるものです。特に、”日本の歴史”と聞いたとき、多くの人々は日本を中心にした話を想像するでしょう。しかし私の記憶では、日本の歴史の授業で、東京中心の視点からしか学ばないことが多いのは興味深い事実です。
北海道出身の私にとって、地元の視点から学んだ記憶はありません。

日本の各時代を代表する文化について考えてみましょう。旧石器時代から始まり、縄文、弥生、古墳、飛鳥、天平、国風、鎌倉、北山、東山、桃山、元禄、化政、明治と、文化は時代と共に変遷してきました。しかし、明治時代になるまで北海道には和人による文化の波及がほとんどなかったことは、多くの人が知らない事実かもしれません。この地はアイヌ民族の文化が根強く残っており、それ以前の歴史は未だ多くが謎に包まれています。

学校教育では、「北海道 歴史」「アイヌ民族」といったトピックが取り上げられることはありますが、文化の連続性を示すような表には出会わないことが一般的です。
私がこの事実を意識したのは、上野にある東京国立博物館で、縄文文化からオホーツク文化、そしてアイヌ文化へと続く展示を見たときでした。
その時の衝撃は、私に「歴史的背景」「文化遺産」「日本の各時代」の重要性を再認識させました。

この経験から、私たちは自分たちの歴史を学び直し、解釈する際に、地理的な出身地や文化的背景によって色づけられた視点を超える必要があることを学びます。
教室で学ぶ「日本史」は、さまざまな文化的視点を統合することで、より豊かで多様な歴史観を育むことができるのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です